山科別院に立つ蓮如聖人像
▲山科別院に立つ蓮如聖人像

 真宗大谷派の寺院住職に成るには、この資格が必須です。
 得度受式後、教師修練を終了した者で、真宗大谷派教師資格を希望する者は、卒業式後、真宗本廟(京都・東本願寺)において補任式(任命式)が行なわれます。
※ただし、卒業時に20歳未満の者は、20歳の誕生日を待って補任されます。

■得度

 得度とは、真宗大谷派僧籍を取得し、仏弟子・僧侶となることです。真宗本廟(京都・東本願寺)において、一泊二日の得度式を受けなければなりません。

 得度を出願する者は、その所属する寺院または教会を定め、住職または教会主管者の同意を得なければなりません。なお、得度の手続きに関しては、本人・所属寺住職、各教区の教務所の間で行われ、得度出願者は得度考査に合格しなければなりません。
 出願に際して、願事礼金として100,000円、その他に得度受式に必要な装束等として少なくとも100,000円程度必要となります。
 ※より詳しくは、大谷専修字院入学書類の中の「在学中に得度を希望される方へ」を参照してください。

■真宗大谷派教師

 教師は、僧侶であって、教法をひろめ、儀式を執行する資格を有する者をいいます。

■教師修練

 教師修練は、教師の任命を受けるにあたり、仏祖崇敬(ぶっそそうきょう)の念をもって教法を聞思し、儀式執行の行儀を習得して、宗門荷負(かふ)の責務を自覚せしめることを目的として行われる、いわば「修行」に当たる研修です。
 教師修練は、研修道場(真宗本廟内)において前期(9月上旬)、後期(1月中旬)の2回、それぞれ7泊8日(泊まり込み、外出禁止)を受講します。
 教師修練冥加金(みょうがきん)として各75,000円が必要となります。

■教師補任(任命)
 教師修練の課程を経た者について、宗務総長が補任します。
教師補任冥加金として70,000円が必要となります。