青草びとの会・学習会の目的 | 青草びとの会の歩み | 奨学金制度 | 事務局について |
みなさんからのご寄付(青草びとの会会費とは別)を基金として奨学金制度を運営しています。みなさんから賛同金、一口年5,000円をご寄付頂き、それを奨学金として、大谷専修学院で学ぶことを希望しつつ金銭的に困っている、国内外の方に貸与しようという奨学金です。
現代という混沌とした時代状況を見るとき、国内外の多くの色んな、また多彩な心ある人たちに、親鸞に、真宗に、専修学院に、触れ、かつ学んでほしいと願わざるをえません。その意味で、このような奨学金制度を私ども青草びとの会が運営していくことは、時代の必然ではないかと思います。
是非ご協力をお願い致します。
要項
■貸与金 ◇奨学金は学資金、学寮費に充当
■申込資格 ◇大谷専修学院で学ぶことを希望する方 ◇青草びとの推薦人一名が必要
■返済 ◇無利子・無担保とする ◇返済は卒業後の4月より毎月1万円以上。
■選定 ◇志願レポート、在学中の生活レポートを学期ごとに青草びとの事務局へ提出。事務局が選定します。
※レポートは機関紙『青草』で公開
※詳しくは青草びとの会事務局にご相談ください。
問い合わせ先
事務局長 岸本惠
〒529-1572 滋賀県東近江市桜川西町84-1
電話・FAX(0748)55-0476
※尚、この奨学金(制度)は大谷専修学院、また真宗大谷派とも関係はありません。
あくまで青草びとの会独自のものであり、青草びとの会が独自に運用しているものです。
この奨学金制度により2020年も3名の奨学生をお迎えすることができました。
その内の一名Aさんの「応募原稿」を一部リライトして掲載いたします。
Aさんの奨学生応募論文
-私の「命」は、真宗の教えの証- 私は、ある島の集落の大谷派のお寺の門徒です。お寺は、明治十二年に開教して以来、集落と共に歴史を歩んできました。ご先祖様たちも六代に渡って、真宗の教えを大切に守り続け、そこで私は生まれ育ちました。題名は、私の人生を表しています。 私は、教職員として十一年間働いてきましたが、二十五歳の時、脳梗塞で倒れました。若くしての大病。闘病は絶望の日々でした。死にたい。自分を追い詰めるようなことばかりを考える毎日。 真宗の教えに出逢っていなかったら、私は自死を選んだでしょう。せっかく助けられた命なのに、その先の苦悩に耐えられずきっと自死していたはずです。そんな中で改めて真宗の教えを聞くご縁を頂き、阿弥陀様がすぐそばで見守っていて下さっていることに気づかされました。少しずつ少しずつ生きていく希望や、生きる力を取り戻していきました。 でも、そこで苦悩は終わりませんでした。今も後遺症に悩む毎日です。でも、もう死にたいなんて思いません、私には阿弥陀様がついていて下さる。それだけでとても安心します。でも、悩みは解決しない。時にはうずくまってしまうこともあります。 先だって不思議なご縁で、あるお坊さんと出逢いました。その方は『「悩んだっていいんだ」「悩みながら生きていこう」という世界が「なんまんだぶつ」の世界だと思う』。そう仰いました。また、その方が、師と仰ぐ先生の本を私に下さいました。その本には、「むしろ大切なのは、悩んでいく力ではないでしょうか。~中略~どういう問題があっても、そのことを抱えながら最後まできちんと丁寧に生きていける、そういう智慧を力がほしいのです。」そのように書かれておりました。 私も、安心して悩んでいきたい。 一方、別のあるお坊さんからは、「あなたの悩みは、専修学院に行っても解決しないよ。卒業したらまた逆戻り。教師資格をとるためなら賛成するけど、悩みの解決には学院に答えはない。行かない方がいい。」とまで言われました。その場では、言い返せませんでした。 でも、私が出会った様々なご縁が私に教えてくれています。悩みの答えを見つけに専修学院に行くのではない。安心して最後まできちんと丁寧に悩みぬく力を学びに行くのです。そして私の命を救ってくれた、親鸞聖人の教えを深く学びたい。阿弥陀様とともに、全国の同朋に出会い、安心して悩める道に進んでいきたい。そう心から思っております。 この学院に入学すると決めるまで、五年の月日がかかりました。五年の年月の間、悩んで悩んで悩みぬきました。この春、やっと私の元にご縁がやって参りました。本当にうれしく、世界中の方々に「有難う」と言いたい気持ちでいっぱいです。どうかよろしくお願い致します。 |